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革製品が汚れる原因は?汚れ落としに使う道具や原因別のケア方法

2023.07.14 【革の豆知識】

大人になってから長く愛用できる本革の製品を購入されたり、大切な人へ贈り物に本革の財布や小物をプレゼントする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは「上質な本革の小物を長く愛用したい」と思っているあなたに、お手入れ方法をお伝えします。
ものを大切に使用する、革の豆知識となれば幸いです。

革が汚れる原因-

革製品は高価な割に、汚れやすいイメージを持たれています。そもそも汚れの原因とは何なのか、確認していきましょう。

手垢
時計の革ベルト・財布などの革製品は、直接手に触れるものがほとんどです。スリッパを履かないといつの間にかフローリングが汚れるのと同じように、手に直接触れることでくすんだり、黒ずんだりしてしまいます。

乾燥
顔が乾燥しているときに化粧水を付けると、いつも以上に肌が化粧水を吸っていると感じたことはありませんか。革も人間の肌と同じです。乾燥していると手垢などの汚れをより吸収して、汚れやすくなってしまいます。

水分
本革は雨などの水に濡れると、油分が抜ける性質を持っています。部分的な水濡れは、シミができる原因です。さらに油分が抜けることで、硬化し劣化を早めてしまうことにつながります。

インクや食べこぼし
ボールペンなどのインクにも、気を付けなければなりません。先のとがったものは傷の原因にもなってしまいます。また食べこぼしをそのままにしておくと、カビの発生につながるため注意が必要です。

-革の汚れ落としに使う道具-

味が出る前に汚れてしまっては、せっかく手に入れた革製品が台なしになってしまいます。
しかし手遅れになる前に、お手入れを行えば大丈夫です。お手入れが必要になったとき、どのような道具が必要か確認しましょう。

ブラシ
はたけば落とせるような、表面についたほこりや汚れには、革用のブラシを使います。革を傷つけないように、優しく行うようにしましょう。馬の毛を利用した柔らかいものが、通常の革用ブラシです。

柔らかい布
黒ずみには、柔らかい布を利用します。革用クロスを用いるのがベストですが、家にある布でも構いません。その際は綿などの天然素材で、プリントが入っていないものを選びます。

専用クリーナー
拭いたりこすったりしても落ちない頑固な汚れは、専用クリーナーできれいになります。ポイントは、革の種類によってクリーナーを選ぶことです。適切なものを選ばないと、かえって革を傷める原因になってしまいます。

メンテナンスオイルや保革クリーム
乾燥を防ぎ保湿をするためのものです。革を柔らかくしたり、艶を出したりする効果もあります。保湿や栄養補給が目的のため、アルコールなどの有機溶剤の入ったものは避けましょう。汚れから保護する専用クリームもあります。
クリームを使用して革をお手入れした際の効果と方法について、こちらの記事でも解説しています

-革の汚れ落とし手順-

ひとつの革製品を長く愛用するために、お手入れは必要不可欠です。また、長期間使用しない場合でも保管方法には気を配らなくてはなりません。
正しいお手入れ方法を行えば、長年愛用することができ、さらに時間が経つにつれて革に味が出てきます。種類別に汚れの落とし方を確認しましょう。

手垢や軽い黒ずみの汚れ落とし
柔らかい馬毛ブラシではたける汚れを落とした後、柔らかい布で汚れを落とします。縫い目には汚れがたまりやすいので、汚れをほぐしながら取り除くイメージです。

黒ずみの汚れ落とし
黒ずみを落とすには、専用のクリーナーを使用するのが最も簡単で安全な方法です。柔らかい布に専用クリーナーを取り、汚れになじませます。その後に別の布でクリーナーを拭き取り、仕上げクリームやオイルを塗れば完了です。

シミの汚れ落とし
シミは、雨などの水気が付着してできることが殆どです。そのため、専用クリーナーや消しゴムを使うのではなく、汚れを取り除いたらクリームやオイルを使って保湿する必要があります。

シミを落とそうと水で拭き取ろうとすると、かえってシミを広げてしまう可能性があります。

これは自分ではどうにもなりそうにもないと思ったら、プロに相談してもよいでしょう。汚れは時間が経つほど落としにくくなるため、早めの行動が解決への近道です。

カビの汚れ落とし
革にカビが発生した場合、まずは天日干しで太陽の光でカビを殺菌します。それだけでは落とせないときは、重曹と酢・水を混ぜたものを柔らかい布に浸し、かたく絞って拭き取りましょう。

またカビの発生を繰り返す場合は、消毒用のエタノールを利用します。酢やエタノールを利用するときは色落ちが懸念されるため、目立たない場所で試してから行うなど、十分に注意が必要です。

ほかの汚れと同様に、革専用のクリーナーを利用する方法もあります。カビの予防は高温多湿を避け、汚れをそのままにせず保管しておくことが大切です。

-革の汚れを予防するには

汚れてしまったときだけではなく、事前にお手入れをしておくことで汚れを防止できたり、汚れても被害が少なくて済んだりします。予防方法を確認して、より長く革製品を愛用しましょう。

防水スプレーの使用
水濡れはもちろん、食べこぼしなどの汚れは革にとって大敵です。シミやカビの原因となってしまいます。濡れてしまった場合は素早く対応するのがポイントですが、事前に防水スプレーなどで予防しておくことが大切です。

防水スプレーは、アルコールが入っていないものを選びましょう。適切なものを使用しないと、かえってシミになってしまいます。

適度な乾拭きや保湿
月に1~2回ほど、柔らかい布で乾拭きして汚れを落とし、革専用のクリームやオイルで保湿しましょう。汚れを取り除き保湿することで、光沢や艶が出たり柔らかくなったりします。それと同時に、表面を保護し汚れにくくなるのです。

保湿後に乾燥のとき、焦ってドライヤーを用いるのは厳禁です。熱風で革が収縮したり硬化したりして、変形するおそれがあります。日陰や風通しがよい場所で乾かすのがポイントです。

革小物のメンテンスについてはこちらの記事をチェック

-まとめ-

大人になるにつれて増えていく革製品を、大切に使うためのお手入れ方法を紹介しました。革製品のお手入れは必要不可欠です。

本物で上質なアイテムを長く愛用することで、革製品にも味が出ると同時に、オーナーであるあなたもスマートな大人の雰囲気を演出できるでしょう。

上質な革製品は欲しいものの、お手入れを続ける自身がないあなたには、お手入れが楽にも関わらず最高級の牛革を用いた「さとり」シリーズなど、独自製法での革製品作りが特長のBAMBIがおすすめです。

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