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コードバン財布のお手入れ方法を紹介!お手入れしないとどうなる?

2023.04.18 【革の豆知識】

財布の買い替えを検討している方のなかには、コードバンの財布に興味を持っている方もたくさんいるでしょう。コードバンの財布はとても洗練されたデザインが人気で、丈夫で機能性もよいため、幅広い世代に人気の財布です。

しかし、コードバンはお手入れを怠ると、本来のパフォーマンスが発揮されません。本記事ではより長くコードバンの財布を使うためのお手入れ方法のほか、おすすめのお手入れアイテムについて、詳しく紹介します。

-コードバン財布をお手入れしないとどうなる?-

コードバンの財布は、上品さが魅力です。コードバンとは馬の革を使用した本革製品で、牛革と比較すると2〜3倍ほどの強さを誇ります。

「革の宝石」「革のダイヤモンド」と評されるほどの本革としても知られ、次に財布を買うときはコードバンのものにしようと憧れている方も多いでしょう。

コードバンの財布を持つ醍醐味は、経年変化も楽しめる点です。使うほどにどんどん深みのある雰囲気に変化していくため、上質さが際立つようになるでしょう。

しかし、コードバンを正しくお手入れしなければ、持ち味である経年変化も楽しめません。手入れをしないコードバンは、キズが目立ちやすくなります。さらに表面にはカサつきが出るようになるため、本来の美しさが失われてしまうおそれがあります。

ですが、コードバンはきちんとお手入れすれば、ずっと愛用できるほど長持ちする丈夫さを持っています。コードバンの財布を購入する場合は、定期的なお手入れを視野に入れてください。

-コードバン財布の弱点は?-

丈夫で長持ちするコードバンの財布ですが、弱点もあります。あらかじめコードバンの弱点を把握しておけば、弱点を踏まえたお手入れが可能です。コードバン財布の購入後、大切に扱えるように、弱点をしっかりとチェックしておきましょう。

丈夫だが傷つきやすい

コードバンは堅牢性が非常に高く、牛革の3倍と言われています。しかし、傷つきやすいのが難点です。

コードバンはもともと光沢感の強い素材なので、お手入れをしなければどうしても傷が目立ちやすくなります。傷がついたとしても破損につながるほどのことはほとんどありませんが、せっかくの高級感ある見た目が損なわれてしまうので、取り扱いには注意が必要です。

最初は傷が浅かったとしても、お手入れをしなければ傷がどんどん広がる可能性も否めません。お手入れの際も慎重にしなければ、ブラシなどでこすったときに、傷がつくおそれがあります。

水分に弱い

水分に弱いことも、コードバンの弱みです。コードバンに水分を含めば、染み跡になるリスクがあります。水ぶくれが残ることもあるので、水分にはあまり触れさせないような努力が必要となります。

コードバンは人間の汗にも反応するため、とくに夏場は気をつけなければなりません。大量の汗がコードバンに含まれてしまうと、革自体の色が変わってしまいます。いつまでも美しい状態を保つには、水分は避けて使うようにしましょう。

-コードバン財布のお手入れアイテム-

コードバン財布を長持ちさせるには、お手入れが欠かせません。コードバンの場合は専用のお手入れアイテムも登場しています。どのようなアイテムを使えばよいのか、詳しくチェックしていきましょう。

やわらかい布

コードバン財布のお手入れは、やさしく丁寧に行うのが基本です。そのため、財布を磨く際は、必ずやわらかい布を使いましょう。

使用するのに好ましいのは、綿100%の布です。化学繊維が使われている布は、コードバン財布の表面を磨く際に、傷つけてしまうことがあります。そのため、できるだけやわらかい布で、やさしく拭き上げるようにしてください。

また、布を用意するときは、専用のものを新調しなくてもかまいません。メガネ拭きもコードバン財布のお手入れには向いています。着なくなった綿100%のTシャツでもよいですが、その場合は無地のものにしましょう。

専用のブラシ

コードバンのお手入れは、専用のブラシを用意してください。専用ブラシを使うのは、クリームやワックスを使う前です。

ブラシの作業を行わずにクリームやワックスを塗ると、汚れやホコリを落とせずにそのままお手入れすることになりますし、メンテナンスの効果も発揮されないでしょう。

また、ブラシにもお手入れが必要です。専用ブラシには財布のホコリや汚れがついてしまうので、適時取り除く作業が求められます。ブラシも定期的にメンテナンスしておけば、次に使うときも美しい財布に仕上がるはずです。

専用のクリームとワックス

専用ブラシを使ってコードバン財布をお手入れしたあとは、専用のクリームとワックスを塗る作業に移ります。専用のクリームやブラシは、コードバンを生涯にわたって使用していくためにも不可欠なアイテムです。

コードバンにクリームやワックスを使うときは、やわらかい布を使います。やわらかい布にクリームやワックスを馴染ませ、やさしくお手入れすれば、納得のいく仕上がりが期待できるでしょう。専用のクリームやワックスは、決してコードバンには直接塗らないようにしてください。

-コードバン財布のお手入れ方法-

正しくコードバン財布をお手入れするときに気をつけたいのは、コードバンの弱点を改めて確認しておくことです。コードバンはとても傷つきやすい特徴をもっているので、不適切な方法でのメンテナンスは、ますます傷を広げ、深めてしまいます。

また、コードバン財布のお手入れのタイミングは、革が乾燥したと思われるころで大丈夫です。たとえば、新品のコードバンは表面がザラザラしているので磨きたくなってしまいますが、油分が多く含まれているので、かえって磨きすぎるとさらに傷が生じかねないでしょう。

そのため、購入直後から過剰なメンテナンスを求めると、逆効果になります。買いたての頃はやわらかい布での拭き上げやブラッシングをせずとも、自然と革全体にオイルが馴染んでいくのもコードバン財布の魅力です。

コードバンは、メンテナンスそのものも楽しめる点が魅力です。今はメンテナンスに不慣れな方も、お手入れを繰り返すうちに、やがて丁寧に暮らす習慣のひとつとなっていくでしょう。コードバン財布は、まさに持ち主の暮らしが表れる一品ともいえます。

バンビの水染めコードバンは、こちらのページでもご紹介しています。

-財布以外にコードバンを使用している製品-

コードバンが使用されたアイテムは、財布だけではありません。財布以外には、たとえばシューホーンやコインケース、名刺入れなどがあります。さらにはキーケースやバッグなどにもコードバンが使われており、手にする方の上質さを際立たせています。

コードバンの財布と一緒に、名刺入れやコインケースなどをそろえることで、統一感も生まれ、ワンランク上の上品な雰囲気を演出してくれるでしょう。とくに名刺入れは、コートバンの一枚革で仕上げられるため、熟練の技術による美しいシームレスデザインをいつまでも感じられます。

どのアイテムも、使えば使うほど経年変化の深みが出てくるのが、コードバンの魅力です。持ち歩くアイテムに美しさや機能性だけではなく、ストーリー性も重視したい方にはとてもおすすめです。

-まとめ-

コードバン財布は、定期的なお手入れをしてこそ、ますますの輝きを発揮します。これまで革製品をお手入れした経験がない方は不安かもしれませんが、コードバン財布を持てばお手入れが習慣化し、いつのまにかメンテナンスにも詳しくなるでしょう。

コードバンをお手入れするときは、専用のアイテムを使うのが原則です。ただ、布に至っては、やわらかさを重視できれば、専用のものでなくとも構いません。

コードバン財布をきちんとお手入れするためには、革自体の弱点をきちんと把握することも大切です。革の性質を知り、日々手にするなかで愛着を感じてきたら、財布以外にもコードバン製品の利用を検討してみてもよいでしょう。

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